読んでも楽しくないやつ

ACやめたい主婦の自分語り

こどものころ

思えば小さい頃から変だった。行進で手足が一緒に出ていたり、池に落ちたり、よーいドンに一人だけ気づかなかったり。
ぼーっとした子供だった。よくいじめられていた。ぼーっと歩いているからか変質者に声をかけられ嫌な目にもあった。ブスなので先生も友達も信じてくれず馬鹿にされた。ずっとぼーっとしながら絵を描いたり本を読んだりしていた。
運動は学校一できなかったかもしれない。テニス、水泳など習い事をしても体の柔らかさしか褒めてもらえなかった。自転車教習もスキー旅行もスケート遠足も私は別枠扱いだった。
頭は悪くなかったが、家で勉強するということはできなかった。部屋はいつも汚かった。片付けられない女ってやつだ。

 

機能不全家庭で育った。

よくある父無関心、母過干渉に近かった。

もっと言えば、父は無職の自己愛パチンカスだった。父はいつも寝ていた。親の自覚は持ち合わせていなかったようだ。

暴力はほとんどなかったが、最近たまに見る心理的虐待というものにはよく当てはまっているように思う。否定されて怒鳴られ馬鹿にされて育った。父が珍しく上機嫌な時はひたすら自慢話を聞かされた。子供には土下座を強要する父だったが、自分が謝ることは決してしなかった。

そのうち家庭内別居が始まり、父は母の部屋のドアに貼り紙をして攻撃したり、保険証を隠したり、子供のような態度をとりだした。時が経ち、2人はいつのまにか離婚していた。よく私は母の相談を聞きながらまたぼーっとしていた。

 

小さい頃の記憶があまりない。当時は自分の人生、環境こそがスタンダードだと思い込んでいたが、本当はずっと辛かったのかもしれない。

子供時代を子供らしくやりきれないと大人にもなりきれないのだろう。私がこのまま子を持ったら、きっと自分の子に嫉妬してしまう。

私にできることは、子を持たずにこの離婚家系の連鎖を終わらせることか、しっかり自分を見つめなおし大人としての責任を持って子供を幸せにすることかなと思っている。